北杜高校にて定期総会が行われました。以下、同窓会長・校長の「会報」での文章を掲載いたします。
北杜高校同窓会会員の皆様におかれましては、日頃から当会の活動に対し絶大なるご理解、ご協力をいただき、誠にありがとうございます。
この度、令和5年度北杜高等学校同窓会定期総会が、母校を会場に開催の運びとなりました。この間、関係各位におかれましては開催に向けて多大なご尽力をいただき、心より感謝申し上げます。昨年度はどうであったかと振り返りますと、まだまだ新型コロナウイルス感染症の影響が大きい中、須玉ふれあい館ホールを会場に、万全の注意を払う中で定期総会を実施いたしました。また、併せて「風間善樹前同窓会長様を偲ぶ会」を開催させていただいたところ、関係各位のご出席を得て、盛大に行うことができました。改めて皆様のご協力に感謝申し上げます。
今年は新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行を受け、様々な社会活動が制限なく行われるようになっております。その中で、当番幹事の皆様にはこの定期総会を盛大に開催すべく、創意工夫を重ねて準備を進めていただきました。昨年度総会での決定を受けて、今年から当番幹事学年に40歳になる学年の皆様が加わりました。これまでの2世代に若い世代が加わったことで活動が活発になり、様々なアイデアが提案され変化が生まれていると伺っております。例えば、個人協賛金の振り込みについて、若い方々にもご協力いただきやすいよう、電子決済が導入されました。さらにSNSの横の繋がりを通じて広く情報を伝達し、協力を呼び掛けていただきました。まさにこれこそ若い力のなせる業でしょう。加えて、今年は個人協賛金のご協力をいただいた方に、その返礼としてクリアファイルなどをお送りすることになりましたが、これも当番幹事の皆様のアイデアです。このファイルには母校の写真と校歌、そして今年の講演会講師をお引き受けいただいた、同窓生で漫画家の清水アイ様のイラストが印刷されており、当番幹事のご尽力で大変素晴らしいファイルに仕上がりました。このように、例年になく新しい取り組みを一丸となって進めると同時に、また会報に掲載する協賛企業広告の協力依頼についても、ひとかたならぬご尽力をいただき、例年を上回る企業協力を集めていただいたとのことです。今年の皆様の実績は、今後の当番幹事学年にとっての礎となり、さらに活動が発展していくものと確信しております。誠にありがとうございました。
さて、この3年半、新型コロナにより日常生活を大きく制限され、同窓会活動も甚だしくその影響を受けてきたわけですが、そのような時だからこそ、人と人をつなぐ同窓会の活動には大きな意義があるのではないでしょうか。また世界を見渡しますとロシアのウクライナ侵攻はいつ終わるともしれず、自然界では今年も豪雨災害や異常な高温など気象情報も激甚なものがあります。この予想のつかない変化の時代において、次代を担う若者を健全に育成することは、我々の大きな願いであり、使命であります。その意味でも同窓会の果たす役割はますます重要になってきていると感じております。今後も同窓会には会員相互の交流を図り。母校の応援団として精力的に活動して参りますので、皆様のご協力をお願い申し上げます。
最後に皆様のご健勝とご活躍、母校の発展を祈念し結びとさせていただきます。
令和5年度の北杜高等学校同窓会総会が、浅川力三会長をはじめ、役員・当番幹事の皆様の御尽力と会員の皆様方の御協力のもとに開催されますことを、心よりお祝い申し上げます。
同窓会会員の皆様におかれましては、平素より本校の教育活動に対しまして、物心両面にわたり多大なる御支援をいただいておりますことに、厚く御礼申し上げます。
新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行にともない、教育活動も様々な制限が取り払われ、同窓会の皆様をはじめ、地域の方々や保護者の皆様のお力添えをいただきながら、本校の生徒も一つひとつ取組を通して達成感を味わい、充実した日々を過ごしております。
特に、同窓会の皆様から御支援いただいております部活動におきましては、ビジネスライセンス部が電卓部門で全国大会に出場、また、放送部がテレビドキュメント部門でNHK杯全国高校放送コンテスト及び鹿児島で開催される全国総文祭に出場します。北海道で開催されるインターハイには、県総体優勝を果たした山岳部が出場します。山梨で開催された関東大会には陸上部も出場しています。地域の皆様に親しまれ、信頼される農場の運営を行う中で、農業クラブの生徒は本年度も県の事務局の運営を任されながら、情報処理競技で県代表を勝ち取り、関東大会に出場、また、県の農政部の御指導をいただいている脱炭素を掲げたプロジェクトにおいても、関東大会に出場します。
この他にも北杜市の御支援をいただき、「食と農」を生かした住み続けられるまちづくりを推進するプロジェクトとして、本校生徒と北杜市内の事業者が共同で新商品の開発・販売を行っている地域ブランド「食杜北杜」の商品も、未来の地域人材となる本校生徒が市内の道の駅をはじめ、都内でも販売活動を行ない、同窓生の皆様のふるさとの魅力を発信するとともに、ふるさとの活性化に向けて取り組んでいます。北杜市には「水の山ユースアイデアプロジェクト」にもお誘いいただき、北杜高校を取り巻く豊かな自然環境について理解を深め、水利用、水源保全等、持続可能な地域作りについて考える機会をいただいています。
現在の北杜高校の生徒は、青春時代をコロナ禍の歴史とともに語られることになるであろう若者たちです。その青春期を生徒はどんな時も若々しい柔軟さで乗り越えながら、創立108年を誇る本校の歴史の中に、同窓生の皆様と共に生きています。本校にとりましては生徒の存在こそが希望そのものであり、生徒にとりましては同窓生の皆様の歩まれている人生こそが未来への大きな励ましであります。生徒玄関の前にそびえる108年の命をつなぐプラタナス、創立当初からその姿を変えず、田植え実習を行う水田、これらは北杜高校が決して過去の場所ではなく、未来に繋がる場所であることを教えてくれています。7月に開催されました第73回東京同窓会では、吹奏楽部が「ふるさと」を演奏させていただきましたが、会に参加されていらっしゃった皆様は口ずさみながら、時に涙を浮かべていらっしゃいました。そのお姿を拝見しながら演奏する吹奏楽部員が奏でる音は、学校で練習している時とはまた違った温かい心震えるサウンドとなって会場内に響きました。同窓生の皆様のお心を励ます演奏をしようと努力することで、生徒自身が励まされながら成長した瞬間でしたが、この姿こそが、同窓会会員の皆様が心を結び、築き上げられた北杜高校の伝統の成せるものなのだと感じました。
これからも、同窓生の皆様のお心を励ますことができる学校であり続けるよう、生徒・職員一同、努力してまいります。生徒・職員が本校で頑張ることは、生徒・職員にとっても、本校が心の拠り所となることを意味します。こうして108年間受け継がれてきた「心のふるさと」としての学校を、皆で守り続けてまいります。創立記念行事やフェスタ等への御参加をはじめ、今後とも、同窓会の皆様から御指導御鞭撻のほど、なにとぞよろしくお願いいたします。
結びに会員の皆様方の御健康と御多幸、そして同窓会のますますの御発展を心より祈念申し上げまして、挨拶とさせていただきます。
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